台風19号

株式会社ガルニエ

神奈川県川崎市宮前区野川本町3-23-19

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台風19号

ガルニエBLOG

2019/10/16 台風19号

はじめてブログを書かせて頂きます、株式会社ガルニエ 代表の小澤と申します。

 

 

 

先日の台風19号による被害は甚大なものでした。

幸いにも、ガルニエ、ガルニエ従業員への直接の被害は小さく、通常通り業務を行う事ができております。

 

 

 

ただ、被害は広範囲に及んでおりますが、ガルニエの地元である、川崎市も大きな被害を受けました。

 

私自身、10月12日に台風が通過し、13日の朝、テレビのニュースを確認し、唖然としてしまいました。

 

 

 

川崎市の被害は、主に多摩川沿線の、土地の低い地域に集中しています。

多摩川の氾濫による越水で、付近の低い土地に水が流れ込む現象が起きていたのです。

 

 

 

 

私は、ガルニエの所有する物で、何か役に立つものがあるのではと、考えられる限りのものをトラックに積み込み、

急いでニュースでも流れていた、川崎市高津区溝口6丁目付近の冠水現場に向かいました。

 

 

現地は、約1mほどの高さまで冠水している状況で、すでに川崎市の職員の方や緊急対応の指定水道業者の方が、水を排出する水中ポンプをいくつも使用して排水作業をされておりました。

私も、水中ポンプと発電機を持参していた為、川崎市の職員の方に申し出て、水中ポンプを設置し、排水作業に加わりました。

その後、消防の方々も到着し、エンジンポンプを使っての排水作業も始まりましたが、

とにかく水の量に対して、排水するポンプの容量が小さすぎて、1時間で1cm抜けるかどうかのペースでした。

 

 

 

作業しながら、何か良い方法が無いかと考えていた時に、コンクリートの打設の際に使用する、コンクリートポンプ車を使用する事ができるのではないかと思いつきました。

通常、コンクリートポンプ車は、車両の後部から生コンクリートを流し込み、延長したホースの先から、施工箇所に生コンクリートを送り出す建設車両です。

このコンクリートポンプ車は、実は「逆転」もできるのです。

 

 

 

私は、日頃からコンクリートポンプ車での作業を依頼している、あきる野市の「小澤総業株式会社」さんに、日曜だから電話つながらないかな・・・。と思いつつも連絡をさせて頂いたところ、

休日にもかかわらず、まじめな優秀な社員さんが電話を受けてくれました。

事情を説明すると、「社長に確認して、すぐ向かいます!」との声が。

すぐに川崎市の職員の方に、コンクリートポンプ車での排水プランを提案した所、現場の職員さんでは決定権がないとの事でいったんストップ・・・。

 

こんな状況で、すべがあるのに、これをやらないなんて選択肢はない!と思い、小澤総業さんにはストップの話をせずに準備を進めて川崎に向かってもらっていると、

先ほどの職員の方の上長さんがいらっしゃいました。

「ご厚意でありがとうございます!全ての責任は私が持ちますので、ぜひ宜しくお願いします!」

 

 

 

程なくして、小澤総業さんの社長から着信。

「今、4台で向かってますんで!」

 

これで全て揃った。

そう思いました。

 

 

 

 

ようやく現地の一部分での作業にかかっていた私が、周辺の状況を確認できたのも、この時でした。

そこではじめてわかったのが、

町の一角が冠水した場所は行政が。

マンション等の、私有地が孤立して冠水している部分は民間の方々で排水作業をされていました。

 

中でも、地下車庫のあるマンションは、車が車庫の天井につく程に水が溜まっており、私の持参した水中ポンプでは、全く歯が立たない程の冠水でした。

 

そこで、ポンプ車を、3台は町の一角に、1台はこのマンションの地下車庫に配置する計画を立て、設置準備を進めて行きました。

 

 

程なくして、小澤総業さんのコンクリートポンプ車が到着!

 

準備していた配置にそれぞれポンプ車を設置してもらい、配管の延長作業。

川崎市の緊急対応協定を結んでいる業者さんにも協力してもらい、冠水部分まで配管を延長し、水抜き作業を開始する事ができました。

 

 

 

正直、私はもちろん、ポンプ車を長年操縦しているオペレーターの方々も、コンクリートポンプ車でこの様な作業を行う事は初めてで、

本当にうまくいくのかどうか、不安な部分も少なからずありましたが、想像通り、いや、想像以上の勢いで、排水できているではありませんか。

 

 

 

その後も順調に排水作業を続け、日没とほぼ同時に排水作業が完了。

 

 

 

何とかこの地域は排水する事ができました。

地下車庫のマンションも、ポンプで抜ける限りの排水はできました。

 

 

小澤総業さん、本当にありがとう。

色んなポンプ屋さんがあるけど、いつも小澤総業さんに仕事の依頼をしていて、本当に良かった。

益々、付き合いを深めて行きたいと思える行動力でした。

 

 

 

ただ、まだまだ、復旧までに時間のかかる地域や、いまだ復旧の目途すら立たない地域もたくさんあります。

今回の台風は、各地に本当に甚大な被害を与えた災害となってしまいました。

被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 

 

 

建設業界を代表できるような身分ではありませんが、日頃から工事現場の近隣に住まわれている方々を中心に、

騒音等のご迷惑ばかりをお掛けしてしまう業種ではありますが、

我々で力になれる事は今後も継続して協力させて頂きたいと思っております。

 

 

 

私がなぜ、今回はじめてブログを書かせて頂いたか、というと、

我々建設業者は、一般の方が持っていない重機や機材を持っている会社がほとんどです。

本来の用途が違っても、この様な災害が起きた時に、我々建設業者が持っている重機や機材、また、建設現場での経験を活かして、

身近の困っている方々を助ける事ができるのではないか。と思ったからです。

 

この思いが少しでも多くの同業者様に伝わり、指定業者や登録業者以外でも、柔軟に行政と連携して、復興への道のりを、

少しでも明るくできれば、と心より願っております。

 

 

株式会社ガルニエ

代表取締役 小澤大将

 

 

 

 

 

 

 

 

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